何日か前、仕事の途中の時の話
車いすで必死に坂を上る青年がいた
途中で疲れて何度も止まりながら一生懸命車いすを漕いでいる。
声かけようかな、どうしようかなっていつもの迷う自分がいて、でも背中が声かけてくれって言ってた気がしたから、「よかったら坂の上まで押しましょうか」って一言思い切った。
車いすを押し始めたら、彼の口から一気に話が始まって
「一人暮らし始めたばかりなんだ、オヤジと相性が合わなくて、昨晩はやっと一人になってぐっすり眠ることができたんだよ」諸々。
車いすを押しているからどんな表情で話しているのか、知らないこのおばさんだから一気に自分の今を話してくれたのか、たった数メートルの間の会話は世間話でもない人生相談でもない、一瞬のすれ違いの時をちょっと共有させてもらった時の隙間。
坂の上で「ガンバってね」って言ったら、「オレは充分頑張ってるんだよ」って怒られちゃった。「あー、ほんとだね、そうだった」そう言って車いすからそっと手を離して見送った。
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